岐阜人さんから弥生館閉館の件でコメントをいただいた。(前出2012年10月22日のブログ)前日、弥生館の記事を読んでいた処だったので、偶然に驚かされた。(下の写真は平成26年6月21日現在の弥生館跡デス)
“旧 四日市を語る会”第24週が届いた。岡野繁松先生もスゴイ!という言葉に匹敵するほどのお達者振りデアル。80歳を超えてもやる気満々である。
この中に、出口さんが“映画館の思いで”の題で投稿してみえた。四日市グランド・シネマ・三重劇・中映・ベガ・スピカ・リゲルと懐かしい劇場名が並ぶ。そして弥生館の閉館時の様子が書かれていた。
三歳になる息子さんを実家に預けるのも面倒なので、一緒に弥生館へ連れて行く。この時チケットをもぎっていたのは「ホームアローン」に出てくるドロボウみたいな、痩せて背の高いおじさんと、太って背の低いおじさんだった。私たちが客席からロビーに出てくると「坊は小さいのに一生懸命観てくれてエライゾ。ありがとう」と息子にトミカをくれた。もぎりは映画館の人で、映写機を回しながら受付もしているのだと分かった。
この息子が幼稚園の頃、弥生館が閉館することになった。最後の一週間は日替わりで名画を上映し、最終日は無料開放になった。幼稚園にお迎えに行って、息子を自転車の後ろに乗せ、私は上映時間に間に合うようにそのまま映画館に向かった。「もう弥生館がなくなっちゃうんだ」と思いながら、大急ぎでペダルを漕いだ。上映作品は「ニューシネマパラダイス」。映画館が取り壊されるシーンではあちこちからため息が聞こえた。
ロビーには「どうぞご自由にお持ち帰りください」と映画グッズが並んでいた。もぎりのオジサンは息子に「もう坊とも会えんようになるなぁ」とスーパーのレジ袋一杯にドラえもんのマスコットをくれた。
弥生館が閉館したのは平成8年(平成9年と岐阜人さんに訂正をいただきました)2月28日と教えていただきました。小さい頃は、親父に連れられてよく怪獣映画を観に行ったのもです。若大将シリーズ・黒澤監督作品など印象に残る東宝作品が多く、“地球防衛軍”は小学校の頃、友達と誘い合って出かけたが、すでに映画は始まっていてロボット怪獣モゲラを見ることが出来ずに残念だった記憶があります。