最近のセブンーイレブンの勢いはスゴイ。そこで“売る力 心をつかむ仕事術”鈴木敏文氏著 文春新書より。
人間は損と得とを同じ天秤にはかけず、同じ金額なら利得より損失の方を大きく感じてしまう。同じ1万円でも1万円をもらった喜びや満足感より1万円を失った苦痛や不満足の方を大きく感じてしまう。そこで、人間は損失を回避しようと考え、行動するようになる。
といっても、損をしたくないから何も買いたくないと思っているのではなく「消費を正当化する理由」を求めている。
たとえば、頑張ったので高級品を買おうとか、家族の健康のために多少高くても安全で上質な食品を買うとか…。これは、消費が、単にモノそのものを買うのではなく、イベント性を持つようになったことを物語っているのかもしれません。
モノを買うのではなく、コトを買う。モノにお金をかけるのではなく、自分が大切にしているコトにお金をかける。モノを買う時代から、コトを買う時代へと変わってきたのかもしれません。
「買い物はひとつの大きなエンターテイメントではないか」と話された方が見えました。
こういうものがあればいいなというものや予期せぬものに、そのお店で出会うことが出来れば、これはもう相当大きな喜びが生まれます。買い物はひとつの大きなエンターテイメントではないでしょうか。
ここにモノを売る から コトを売るという言葉が出てきます。街はステージ。仕掛け人は街のスタッフ。そして皆がスターです。街は、お客さまと一緒になって楽しめるハレの舞台です。