34号の表紙
“文化展望 四日市 ラ・ソージュ”の34号が書店にて発売されました。実は、数か月前、編集委員の森さんから連絡をいただき “特集 暮らしっくな楽しみ”の映画のコーナーを担当させていただきました。不十分な記憶でしたので何度も編集し直していただき、四日市の映画館の変遷史と振興組合で取り組んでいる映画会のことを中心に4ページの記事ができました。
四日市の映画館変遷まっぷの一部
四日市諏訪商店街振興組合では“小津安二郎再発見”“松竹キネマの集い”“松竹キネマへの誘い”“山田洋次の仕事”と4年間にわたり上映させていただきました。そして、たくさんの方にお越しいただいた訳です。
今やDVDでいつでも、どこでも、何度でも映画鑑賞が出来る時代です。それでも、会場まで足をお運びいただくのはどうしてか?森さんから集いの成功要因について尋ねられ、次の様にまとめていただきました。「ひとりでDVDを観るのではなく、大勢で同じ映画を観て周りの息遣いや笑いや涙を感じられることが要因となっている」
“てなもんや三度笠”と云うテレビ公開番組がありました。大ヒット番組です。ご多分に漏れず映画化されました。ところが大入りとはならなかった。これは、公開番組で観客の笑い声が聞こえたからこそ面白かったのです。落語も云えますよね。今回の映画会で、後ろから見ていると、ここぞというシーンで泣いてみえる方が居ると、「ヤッタ!」と思ってしまいます。共有できる楽しみがあるからでしょう。そういった意味では、最近のシネコンでは、昭和30年代のような楽しみ方は難しいのかもしれません。
文化展望・四日市“ラ・ソージュ”34号をご覧いただければ幸いです。