Kさんから感想をいただきました。ありがとうございました。
「おもしろかった」というより「良かった」です。感想はいかがでしたか?の問いに「感動した」とかも入れてください。
主人公の年齢の人が観たら、悩んでいる気持ちがなくなると思います。大人の人が観たら、その当時のことを思い出したり、今からでもこれからの人生で考えさせられる映画だと思いました。今回の映画会は「学校Ⅳ」だけしか参加できなかったので残念だった。
麻実れい(引き籠り児を持つ母)さんが泣くところ、涙が止まりませんでした。きれいでした。宝塚で男優だったとは信じられません。思わず「あっ!スカートをはいている」と思ってしまいました。ショックだったのは、あんな(引き籠りの)大きい子がいる役だったこと、家でビールを飲んでいたこと、トラックの運転手をしている役だったこと、そして一番ショックだったのは、人からも自分からも“おばさん”と呼んでいたことです。昔とちっとも変ってないのに・・・。
丹波哲郎さんの唄が聞けてうれしかった。体調がおかしくなった後、あのまま・・・と悪いことも考えてしまったけれど無事でよかった。丹波さんは“Gメン”のイメージなので、病人の役をされるのは意外だった。元気なままの方でいてほしかった。
また、丹波さんが息子役の前田吟さんに言われたセリフ「兄弟も迷惑するし、近所の人も迷惑だ」はひどいと思いました。「兄弟も心配だし、近所の人も心配するし」とか言った方が良かったと思う。“近所の人たちの迷惑”というより“近所にも迷惑をかける”と云った方がもっと良かったと思う。
主人公が出会った人たちが、それからどうなったかを知りたい。“男はつらいよ”の前田吟さんは何とも思わないが、今回は嫌な役だった。
最後、大介が登校したとき、教室のみんなは休んでいた訳を聞かなかったり、質問攻めにしなかった思いやりが良かった。黒井先生(中村梅雀)が「久しぶりに、出欠というものを取ってみるか」と云ったところが優しい感じでよかった。何回も名前を呼ばれ、先生、友達、隣の女の子の励ましの目線に、暖かさや友情がものすごく感じられた。
坂上二郎さんの唄で「学校」という歌がありましたが、映画の題名を見たとき“山の中の学校で、数人の生徒さん達の物語”かな?と思ってしまいました。麻実れいさんの出演で、今回だけの参加ですみませんでした。でも、観て、本当によかったです。今度は出来るだけ行きたいと思っています。その時を楽しみにしています。
Kさん、感想をありがとうございました。ある日、私のところを訪ねて、麻実れいさんの名前が間違っていることを指摘いただきました。詳しさに驚きました。ファンなのですね。
今回上映の作品。特に学校ⅢとⅣは、私たち身近な社会問題を提起している作品でした。山田洋次監督の作品を観るたびに“底抜けの優しさ”。振りではなく根っからの優しさに触れることが出来ました。そんな人に、少しでも近づきたいと思っています。
今回の鑑賞会“山田洋次の仕事”にお付き合いいただき、ありがとうございました。