Kさんからも感想を頂きました。ありがとうございました。
風情ある古都京都(祇園)にふさわしくない生々しい数字が(30万、8000万)飛び交っておりました。今の相場だといくらくらいになるのでしょうか。
この映画は今も昔も変わらぬ役人と商人の癒着。時代劇で言えば代官と越後屋みたいな資本主義の悪い習慣と言えばいいのか。それに翻弄される二人の芸妓。
小暮美千代は、少し年季が入っているので、多少世の中のことに対して納得づくで行動を取っていた。役の上で一度は旦那を取ったことがあるので。若尾文子は、若くて真直ぐな生き方をみせていた。商人が役人から利益を得るためのあの手この手。今でも自分の知らないところでこのようなことが行われているのでしょうね。
観ていてなかなか良かったと思える点は・・・
○ 浪速千枝子の京女(女将ぶり)京のぶぶ漬け的対応
○ 役人役のいやらしさ
○ 番頭役に立ちまわり方
○ 小暮実千代のたびの脱ぎ方
※ 小暮実千代の演技力には魅入られます。貴婦人(お茶漬けの味)、芸妓(祇園囃子)、娼婦(赤線地帯)とあらゆる役を見事にこなしています。“祇園囃子”では、Kさんが書いてみえるように足袋を脱ぐしぐさの色気、そして、素麺を食べるところなどに昔の女性の色気を感じます。