古典落語100席 立川志の舗著 PHP文庫より
まえがきにこうある
突然ですが私の大好きな小噺をひとつ
「先生右足が痛いんですが診ていただけますか?」
「はい、レントゲンの結果からは関節炎や神経痛や痛風じゃありません。あなたの右足は大丈夫ですよ、おじいさん」
「じゃ、何ですこの痛みは?」
「まあ、お歳のせいでしょう」
「先生、いいかげんな診断しないでください」
「どうしてです?」
「歳のせいって、右足も同い歳だよ」
これ読んだ時、笑っちゃいました。皆さんにも公表をしておりましたが、実は、笑えなくなりました。
わたくしの膝が痛くなったからです。病院に行ったら歳のせい、治るので安心してくださいとのこと。ところが、痛い片足をかばって歩くので、反対の足もおかしくなってきた。「歳のせいって、左足も同い歳だよ、せんせい!」