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続 男はつらいよ

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フジテレビの「男はつらいよ」で、ハブに噛まれて死ぬ寅次郎に抗議が殺到した翌年(昭和44年8月27日)山田洋次監督は映画「男はつらいよ」を完成、渋る松竹を押し切って公開した。これがヒットした。

第1作は、さくらと諏訪博との結婚。そして、御前様の娘、冬子(光本幸子)に振られる物語だった。初めのマドンナと思いきや、実はフジテレビで佐藤オリエが最初のマドンナを演じている。寅次郎の恩師 坪内散歩(東野英治郎)の娘が夏子(佐藤オリエ)である。冬子に夏子なのだ。内容も、テレビ版「男はつらいよ」を繰り返すように、散歩先生との出会いがあり、娘の夏子に片恋をし、先生が亡くなり、寅は捨てられた母との再会をしたりしている。

この頃の寅は、やくざっぽく、乱暴で、ハチャメチャである。水を得た魚のように渥美清は生き生きと車寅次郎を演じている。

“谷よしの”という女優さんをご存知か?山田監督に気に入られているとみえて、“男はつらいよ”シリーズの36作でチョイ役を演じている。そして、この作品では珍しく二役を勤めている。大発見!と喜んでいたら、ウィキペディアで“患者の付き添い”と“葬式の客”と紹介されていた。

そして、失恋のときが来る。佐藤オリエの彼氏は、藤村薫という医師役の山崎努である。この頃の山崎努は当然だが、若い。

最近になったようやく観た、滝田洋二郎監督「おくりびと」(平成20年)では、NK(ノウカン)エージェントの社長を個性的に 渋く演じている。

葬儀屋の宣伝か!と思っていたら、とても良い作品だった。


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