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Channel: 花の四日市スワマエ商店街
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浮世絵にみる四日市宿

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四日市商工会議所様発行“商工春秋 9月号”より“東海道五十三次内 四日市”より

歌川国芳の門人芳員の描いた東海道五十三次シリーズ。題名の横に次の宿場までの距離を記すのが特徴で、本図の場合「いしやくしへ二り半九丁(約11㎞)」と記している。

薦を背負い、腰に柄杓を差して馬に乗った伊勢参りの子どもが、饅頭を手にしながら更にせがむ姿に、馬子や店の女性があきれている様子をコミカルに描いている。

「東海道中膝栗毛」(1802~1809年刊行)には、弥次さんが、饅頭の食べ競べをして負けるという話がある。出版されてから数十年が経ち、追分の饅頭屋が、四日市の代名詞として定着していたことを感じさせる図である。

なお本品は、同じ1枚に宮(名古屋)と上下に分けて摺られている。

          (市立博物館学芸員・田中伸一氏)


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