次年度の映画鑑賞会は、市制120周年イベントに応募してみようと考えています。現在、四日市市立博物館にて“懐かしの昭和の映画館”のコーナーが設置されていますが、昭和30年代に絶頂期だった市内十数か所の映画館を紹介しながらそこで上映されていた作品を鑑賞できればと思っています。著作権と配給の都合もあり、皆様御希望の作品が上映できるかどうかは未定ですが、当時の映画館の様子とそこで観た作品の思い出等をお聞かせできれば良い企画になると思います。
四日市シネマとグランド
昭和32年9月23日、駅前に洋画専門の「四日市シネマ」と、主に大映上映の「四日市グランド」がオープンした。近鉄興業が建てて、客席ともに700席の大劇場、設備は県下一だった。昭和59年8月1日、近鉄興業は駅の北側、現在のふれあいモールに「ベガ」「スピカ」「リゲル」のシネコン方式の三映画館を開館、その1週間前まで(7月25日)四日市シネマとグランドは営業を続けた。
※ 昭和31年9月、現在の近鉄四日市駅の完成と共に、駅前の映画館構想が持ち上がった。それぞれが700席の大劇場。日に3回転半の上映で満席になることもあったからすごい。グランドの方が構えは広かった。主に大映映画「釈迦」「座頭市シリーズ」、四日市松竹や東映が閉館してからは「男はつらいよシリーズ」や東映やくざ映画等を上映していた。「人間の條件」を6部通しでやった。シネマは洋画専門館で「ベンハ―」「ピンクパンサー」「輪舞」等。「007シリーズ」では浜美枝が出た「サンダーボール作戦」が満席で、前列二番目の隅から鑑賞、訳のわからない巨大な画面が記憶にある。