予告をしつこく観るうちに、全く興味の無いロック映画にもかかわらず、109シネマズに足を運んだ。すごい!魂が震えるというか、最後のチャリティイベント21分間のライヴ・エイドには泣かされた。冒頭、ステージへ進むフレディの後姿は、顔が写されず孤独感が漂う。ところが最後の繰り返されるシーンには仲間と共にステージへ上がるフレディの姿がある。
学ぶところは多い。パーフォーマンスによる盛り上げ方は、天才的である。そして、曲は同じところを留まらない。破天荒な演奏をすると思えばオペラを取り入れる。ロックを基本にロックという枠にとらわれず、常に新しい変化を求めているのだ。意見を戦わせ、喧嘩になる。しかし、皆の感性が合えばひとつになる。
ストーリはいたってシンプル。成功から挫折があり、再起する物語だ。ホモ達の存在にはハラハラさせられるが、これも伝記だからだろう。同一性障害者として理解ある眼で見なくてはならないと思う。これは劇場で観るべき映画である。難聴になるくらいの大迫力でありました。