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Channel: 花の四日市スワマエ商店街
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我が愛しの映画館⑫ゴジラ

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昭和29年11月3日、とてつもない映画が公開された。水爆実験の影響でよみがえった大怪獣が東京に上陸して大暴れするのだ。その名は“ゴジラ”!

身の丈が50mもあろうかという大怪獣で、戦車や戦闘機の攻撃もまったく通用しない。それどころかビルさえも叩き潰す怪力を持ち、口からは白熱光を吐いて、あらゆるものを炎上させてしまうのだ。

品川駅、銀座の松坂屋に和光の時計台、数寄屋橋、国会議事堂に勝関橋・・・と東京の名建築をことごとく破壊。

戦後9年、ようやく復興なった帝都はまたしても灰燼に帰してしまう。嗚呼!昭和こども新聞より

生物を溶かす薬でやっつける 海洋汚染もいいところでゴザイマス

ゴジラの最後

「ゴジラ」は再映の時に、当時、新東宝や大蔵映画を上映していた北側の劇場で観た気がする(この時は劇場が2館だったと思う)。

大正から昭和へ連綿として映画館経営の歴史を誇る『弥生館』は、建物の改修を迫られて昭和51年8月12日、3館を収容する『弥生会館』をオープンした(この時に1階が喫茶と駐車場、2階が3館の劇場になった)。1か所の映写室から3館のスクリーンに映写するという集中映写方式の県下初登場であった。メインの弥生館は東宝・監督若杉光夫、山口百恵・三浦友和「風立ちぬ」と監督 西川克己、森昌子「どんぐりっ子」。『四日市スカラ座』はチャールトン・ヘストン、三船敏郎「ミッドウェイ」。もう1館の『ぼたん劇場』は特選各社作品上映館としてスタートしたが、その後『弥生館2』となる。さらに有料駐車場、コーヒーサロン「オスカー」を併設して従来の劇場スタイルから脱却、多角経営に乗り出した。久保仁著“ローカル映画館史”より

平成9年2月28日『弥生会館』は閉館の日を迎える。この事は、稚拙ブログの2012年10月22日と2014年6月21日に掲載させていただいている。

 


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