朝ドラの「おちよやん」が佳境を迎えている。私は 誰かさんが涙を流して観ている間、小津安二郎監督の「彼岸花」を思い出している。
出されたお茶を飲んで 待つ
「あんた 人間ドック どうしたの?」
「へえ奥さん それどんねん まあ聞いとくれやす えらい事どすわ
手ェと足とに電線つないで 電気通したり なんや知らん 青いインクみたいの ここへ注射して それがなぁ奥さん そのインキ注射しましたらなあ おしっこ青うなるんどっせ こわい こわい
病院での出来事が お茶を飲むシーンとかぶる
それだけやおへんネ なんやこんなコップに 白いドロドロした壁土みたいの飲まされるんどっせ あじない あじない
で ほんまは あと三日居んならんどっけど もう出してもろてきました」
「じゃあ途中で出てきちゃったの?」
「へえ なんにも無理して 体の悪いとこあッちこッち 探してもらわんかてよろしいわ」
オマケ:明治44年の三重軌道と四日市鉄道の施設予定が赤で記されています