昭和41年2月4日、全日空のボーイング727型機が、羽田空港沖で墜落、133人全員が死亡する惨事が起こりました。お正月から「ウルトラQ」が、5月4日にはフジテレビで、長寿番組となる大川橋蔵の「銭形平次」が始まっています。6月29日にはビートルズが来日していますね。7月17日には、ウルトラQにつづき、TBS系でウルトラシリーズとして「ウルトラマン」が始まりました。「日曜洋画劇場」が始まったのは10月1日から、これも長寿番組となっています。10月28日には「週刊プレーボーイ」が創刊されました。女性の体で動物の形を表現していたりして、気になる表紙でした。
四日市では、伊坂ダムが完成し、三滝通りに慈善橋が出来ています。
漫画界では『巨人の星』が「少年マガジン」に登場しました。
テーマ曲が聞こえてきそうです
貸本業界で『忍者武芸帖』を描いていた白土三平は、昭和36年から月刊雑誌「少年」に『サスケ』を発表、集英社から全15巻で発売されました。今まで描かれていたヒーローものの時代劇と異なり「忍術は魔法ではなく、技術であり知識であることを教えた白土忍者マンガは、子供たちにリアルなヒーローの道を教えました」(別冊太陽 子どもの昭和史より)。
独創的な世界を出現させた、水木しげるの『ゲゲゲの鬼太郎』は、「墓場の鬼太郎」から脱皮、日本の伝統的妖怪に愛嬌あるイメージを加え、ねずみ男や目玉おやじが活躍するコミカルな作風を確立しました。
当時映画界で大ヒットしていた007シリーズを、さいとうたかおが劇画として発表、その第1作が『死ぬのは奴らだ』でした。漫画界にも新書版刊行が始まりました。
「週刊平凡」に連載された“風刺四コマ漫画”、鈴木義司の『俺はジャマスケ』
鈴木義司「コーフン☆カンゲキ全集」、加藤芳郎「オンボロ人生」「オジサマ大名」、富永一郎「せっかちネェヤ」、サトウサンペイ「スカタンCOとランチ君」、馬場のぼる「ろくさん天国」などが出版され、戦後の「漫画集団」を中心とした「大人漫画」のピークを迎えたのもこの頃でした。
<余談>これは何度観ても面白い・・・