現在のジェームス・ボンドは、ダニエル・クレイグさんで、令和3年には 第25作ノータイム トゥダイに至っていますが、過去の出来事にさかのぼったりして、やや難解になっております。
高校生の頃は、007シリーズの話題で持ち切りでした。イアン・フレミング原作で、早川書房から本が出ていました。第1作の“ドクター・ノオ”はあまり話題になりませんでしたが,ヒットしたのは昭和37年公開の第2作“007危機一髪”ですが、昭和47年再上映の時に“ロシアより愛をこめて”と題名が変更になっています。
当然ジェームス・ボンドにはショーン・コネリーです。カツラをかぶっていると聞いて話題騒然でした。まず、ベリーダンスで踊る女体にスタッフの文字が映し出されます。そして、なんと007が殺されるシーンで始まるのです。トルコはイスタンプールが舞台です。偵察に地下水道をボートで出かけますが、臭かったと思います。まずは、秘密兵器がすごかった。秘密兵器のアタッシュケース、小銭やナイフが出てきます。キーを回しておくと開けたとたんにガスが噴出。これはあらかじめ他人が開けることが予測されていたのでしょうナ。小銭が欲しくなってアタッシュケースを開けたら爆発したのでやむなくナイフを振り回して逃げた、なんてのも想定できます。愛車のアストンマーチンにも仕掛けがありました。ガスが出るわ撒菱(まきびし)が出るわ、油がこぼれるわで、これでは車検には通らないでしょう。スペクター側のおばさんの靴からナイフが飛び出すといった仕掛けもありました。別にわざわざ靴から出さなくても良さそうなものですが。
最後は、美人のダニエラビアンキと列車に乗り込み、刺客ロバート・ショウとの対決になります。ここでアタッシュケースが役に立つわけです。列車内の決闘が無かったら、アタッシュケースはそのままゴミ箱行きだったでしょう。
007シリーズで昭和40年公開の“サンダーボール作戦”は、劇場内が満員でスクリーンのすぐ横で立ったまま鑑賞しました。シリーズも回を重ねるうち奇想天外な仕掛けになっていくなぁと思いつつ、せっせと劇場に通いました。