平成25年度文化の駅サテライトステーション事業 “松竹キネマへの誘い 第1回 男はつらいよ 純情編”には、52名の方がお集まりいただきました。有難うございました。
当日、15時頃から落雷の荒れた天気になり心配いたしましたが、映画の始まるころには雨もあがり、ちょうど満席となりました。
Mさんの感想です。
懐かしの名画を今年も上映していただき、嬉しい限りです。私は昭和一桁の男です。ベテランの名優に出合うのはとても幸せ。30~40歳若返らせていただき感謝で一杯です。過ぎた年月を省って、思いも又、懐かしさ万万。有難うございます。若尾文子。しっかり美人で嬉しかったです。
Tさんは、60過ぎの女性です。感想ありがとうございました。
今回の作品で興味を持った場面を揚げると。
⑴ 夕子(若尾文子)が涙を拭うシーンでティッシュペーパーが水色だったこと。
そういえば、ほんの一時 色つき(ピンクやブルー)の商品が発売されていた。
⑵ 全編、これでもかこれでもかのドタバタ劇やナンセンスシーン(医者がくわえタバコで診療)オンパレードの中、千造(森繁久彌)と絹代(宮本信子)親子の絡みシーンだけが、文芸作品の様。若き日の宮本信子(現在“あまちゃん”の夏ばっぱ)はすでに大物女優の片鱗を見せている。
⑶ テーマソングは、作詞が星野哲郎、作曲が山本直純で、映画の中の音楽もやはり当代超売れっ子の山本が担当していて、軽妙な三味線の音色が、ラジオの長寿番組であった“小沢昭一的こころ”の世界と相通ずる。
さて、この「男はつらいよ 純情編」は、昭和46年1月公開ということで、昭和45年頃の製作と思われるが、今から43年前の日本の風景、風俗、人情、夫婦像等、途中バブル期を挟み、変わったモノも変わらなかったモノもある。変わったモノの代表は、夫婦のあり方と思う。作品の中では、離婚の危機に面した2組の夫婦が、共に妻が折れて、元のサヤに納まるが、根本的なところで夫の意識が変わらなければ、いずれ破綻していたのでは?特に賭け事とDV(家庭内暴力)は根が深く、そう簡単には治らない。場合によっては悲惨な状況になりかねない。現代に於いては福祉の支えもあって、無用の我慢はせず、若く、やり直せるうちに、つまらない夫(?)と別れ、元気に人生を再出発させる女性が多いのでは?
我が結婚生活を振り返りつつも、時代の流れを感じ、現代こそ「男(夫)はつらい」のではないかと思った。
Tさん、映画の感想から入り、個人的情報を吐露していただき、ありがとうございました。映画の冒頭、列車の中で缶ビールを開けるシーンがありましたが、スチール缶のサッポロビール。蓋と胴の2つのパーツからなるプルトップ缶は懐かしい!