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Channel: 花の四日市スワマエ商店街
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第8回 諏訪劇場周辺

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高木菓子店を南へ、白揚書房と中川産婦人科の路地を抜けると諏訪劇場があった。あかもんを通ると右角に万惚のカレーライス、ハヤシライス、すしの提灯が下がる。そこから西に行くと辻写真館になる。隣はスワン美容室。現在も営業中だ。店の前に立つ辻さんのお嬢さん。以前、この方の娘さん(お孫さん)からメールをいただいた。“写真の子どもは、私ではなく母です”とのこと。時の流れを感じます。

 

 昭和32年9月27日。辻写真館の前を比丘尼町の大名行列が通る。諏訪劇場の非常口からも人が見ている。辻さん、シャッターを切る。

 

辻写真館とスワン美容室との間に路地があった。路地には稲葉屋旅館や、床屋さんの看板が立つ。抜けると諏訪駅。駅の近くで利用客も多かったのだろう。

 

昭和三十二年七月二十六日、諏訪劇場前の様子だ。今、片岡知恵蔵の大菩薩峠が再映されている。東映スコープ、総天然色。机龍之介が旅の親子を切り殺すところから始まる。暗く重い印象があった。

それとは裏腹に、劇場前は至ってのんびりしている。立ち小便をする子供。現在では考えられない。映画のスチール写真を見ていたりコンクリートの上に座る学生達は、友達との待ち合わせだろうか。前が柵で囲った空き地になっているのは区画整理に入っているためか。

南側に自転車置き場がある。映画の黄金時代。毎週のように足繁く通った。

 

昭和32年4月27日。諏訪劇場では特別興業が行われた。大物の来演だ。


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