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Channel: 花の四日市スワマエ商店街
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第9回 美空ひばり興行

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昭和三十二年四月二十七日。近鉄四日市駅が開業した頃。なんと美空ひばりが諏訪劇場へ来ていた。こわもてのお兄さんがこちらを見ている。今夜は特別な夜だ。ひばり見たさに、たくさんの人が押しかけた。大盛況と裏腹にあたりには緊張が走る。この年の一月十三日、美空ひばりは東京の国際劇場で塩酸をかけられる事件に遭遇したばかりだ。

当時はまだ興業師的色合いが強く残っていた映画館主が、映画の合間に地方巡業の芸人に舞台を貸すことがあった。それにしても

大物が来たものだ。

 

 昭和三十一年八月三十一日。諏訪劇場の前に立つ香具師。蛇の毒を抜く練り薬を売るのか?話の成り行きで、結果的には万年筆を売っていた。

 

 昭和三十四年十二月三十日。明日は大晦日。諏訪花園前はお正月用品の買出しの人でいっぱいだ。諏訪劇場側から撮られた写真。この年の九月、伊勢湾台風が襲った。そんないやな思いを払拭するかのように人々は買い物に走る。諏訪花園の南隣が増田屋菓子店、諏訪中央商店街(現在のグリーンモール)寄りに子鳩洋装店、三重興農社、早川荒物店と並ぶ。明日の紅白歌合戦の司会は高橋圭三と中村メイ子。この年は「御存知弁天小僧」を歌った美空ひばりの紅組が勝った。この日、我が家では全員で夜明け前から餅をついた。

昨夜は、四日市市市民文化事業の第1回として“続 男はつらいよ”を上映させていただきました。50名の皆様でにぎわいました。


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