昭和31年度版“ビルマの竪琴”を昨夜上映いたしました。64名の方々に参加いただき、北勢地域若者サポートステーションの皆様のお手伝いで、久方ぶりに椅子を追加させていただきました。ありがとうございました。
古い時代の映画でしたがクリーンな画面で観ることができました。技術の賜物です。あらためて鑑賞し、市川崑監督が、ビルマの自然や仏教寺院をカラーで撮りたかったと思えるシーンがたくさんありました。
機材の現地持ち込みが叶わなかった為にモノクロになったそうです。人間世界で残酷な殺し合いが繰り広げられていても、美しい自然や景観はそのまま存在しています。ひと月ほど前NHKで“インパール作戦”の特集がありました。人肉を食べるのは当たり前、悲惨な行軍の記録でした。残酷な場面の連打で反戦を訴えるのではなく、市川監督は美しい自然や景観、“埴生の宿”“仰げば尊し”の合唱、竪琴の音色で戦争に抗議しているのです。これからも、嫌悪感を催すような作品よりも、観て感動し、人生にプラスになるような、そんな作品を皆様と共有していきたいと考えています。