第29回 駅前商店街とオカダヤ
四日市市の今昔 DVDより 樹林舎刊
昭和43年頃、駅前の商店街の様相はどうだったか?
昭和32年に近鉄四日市駅が完成し、諏訪新道にあったオカダヤは、昭和33年4月駅前に移転、925㎡の2階建て店舗をつくった。そして昭和38年3月、売り場面積5000㎡の5階建てに増床し総合百貨店となった。44年2月にはジャスコが設立される。
オカダヤの2階西南の隅に小さなニュース劇場があった。ここで“ナヴァロンの要塞”(封切りが昭和36年)を観た記憶がある。おそらく総合百貨店となる38年までニュース劇場は存在していたのだろう。
四日市シネマとグランドの間の路地を抜けて高校に通った。途中、角源があり調理場から出る湯気が通路に噴出していた。早朝だったから、かつお節で出汁をとっていたのだろう。
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その東にある岡崎洋傘2階の喫茶 醍醐(だいご)は有名で、女子学生があんみつを食べるのに利用されていた。その隣のコーヒーのエリーゼ、駅前のみつや(階下がケーキ売り場で2階が喫茶ではなかったか?)、大鯛寿司2階の珈琲の中南米、マルミヤ2階のスミルナと、駅前には喫茶店が多く点在していた(八百屋の愛汗屋2階も喫茶ではなかっただろうか?)。