昔日の1番街
昭和三十三年頃か、1番街の十字路を二人の紳士が歩く。右にマルミヤ、その向こうがひかりや。左角が靴のフクヤ。マルミヤの南二階には、スミルナという喫茶店があった。そういえば喫茶店は多かった。おかざきの二階にも醍醐があったし、ひかりやの向かいには、同伴喫茶があった。アベック専用の喫茶店で、背もたれが高く、当時のブームみたいなものだった。すわ寿司の車が東へ曲がる。...
View Article“商工春秋”11月号より
四日市商工会議所様発行の“商工春秋”11月号の“浮世絵に描かれた四日市”より、五十三次 四日市人物東海道(歌川広重筆 嘉永五年版) 「人物東海道」と呼ばれるシリーズのひとつ。このシリーズは、縦長の画面に人物が大きく描かれていることからこの名がついている。通常の風景画と異なり、人物の表情やしぐさがよくわかるのが特徴である。...
View Article“寅次郎恋歌”上映しました
10月28日“寅次郎恋歌”を上映させていただきました。15時ころから降り出した雨は、上映時刻に合わせたかのように(今回の作品も雨のシーンで始まりましたが・・・)土砂降りとなりましたが、45名の方にご参加いただきました。感謝です。早速、感想をTさんからいただきました。ありがとうございました。...
View Articleいよいよ上映「寅次郎相合い傘」
11月25日(金)午後6時より「寅次郎相合い傘」を上映します。 さくらが、寅との結婚を勧めるシーンでは、小津監督の「麦秋」と同じシーンがあります。杉村春子は息子の結婚相手になって欲しいと原節子に頼むのです。当日、5時30分からの「雑談タイム」では、このところをお話ししたいと思っています。乞うご期待!
View Article「小津安二郎監督 晩春」上映
第0回 やろに!四日市★映画祭で「晩春」が上映されます。 時・11月13日(日)午前11時より 所・表参道スワマエ ハッピースペース(サンシ北) 観覧無料です。 諏訪振興組合の映画会では、6年前「小津安二郎再発見」で上映しましたが(2012年 3月24日)ご覧になっていない方はこの機会にぜひ。観られた方は再度、ご鑑賞ください。
View Article第23回 諏訪前通り
昭和三十年代初頭の表参道スワマエ。三番街東角から南方向を見る。アーケードの骨組みが建った。ここの商店街の歴史は古く、東海道筋で四日市宿の南からの入り口として栄えてきた。戦後、諏訪新道と諏訪駅の中間に位置し、人々の往来は耐えなかった。...
View Article“寅次郎恋歌”感想2
Kさんからの感想です。ありがとうございました。 自分にはどうしても分かりません。何故、寅は振られてもいないのに、自分から放浪の旅に出なくてはいけないのでしょうか?志村喬(博のお父さん)に言われて、定着(結婚)を決めていながら、流浪の旅に出ていく。 (男女の機微にうとい自分ですが)マドンナの池内淳子も、多分プロポーズされたらOKしているのではないかと思います。(子供もなついているし・・・)...
View Article“麦秋”と“寅次郎相合い傘”
小津安二郎監督“麦秋”で、杉村春子が原節子に息子との結婚を頼むシーンがあります。 「紀子さんおこらないでね 謙吉にも内緒にしといてよ」 「なあに?」 「いえね、虫のいいお話なんだけど あんたのような方に謙吉のお嫁さんになって頂けたらどんなにいいだろうなんて そんなこと思ったりしてね このあたしがお腹ン中だけで思った 夢みたいなお話し 怒っちゃ駄目よ」 「ほんと? おばさん...
View Article第23回 まっさんから西?
辻さんが残した写真で、ここの場所がどこなのか特定できない。辻さんはまっさんから西と書いているけれど、具体的にどこか分からない。 角にパーマ屋、“いろは”という大衆食堂、“あずま”という食堂? T字型の道、諏訪公園の西に間違いはないが、曇っていて影もなく、はっきり分からない。 分かる方は教えてほしい。
View Article最終回 辻さんありがとうございました
辻俊文さんは、昭和32年頃、諏訪駅が解体され、四日市の中心商店街が大きく変わる時、カメラを持ってその風景を写真に収めました。半世紀以上前のことです。 記録された写真は現在、岡田財団に寄贈されています。辻さんの仕事を街の発展に役立てればと思い、奥さんの承諾をいただいて公開してまいりました。...
View Articleあ、俺か?恋をしていたのよ
「男はつらいよ」を見ていて、いつも出てくる役者さんを見つけるとうれしい気分になります。旅先で寅さんが泊まる宿の仲居さんを演じている女優が気になったら、相当のファンです。十中八九演じているのは谷よしのさん。松竹の大部屋俳優さんです。第十七作「寅次郎夕焼け小焼け」では、とらやの客で「お団子いくら?」と聞くと、寅さんに「二百万円」と言われてびっくり。...
View Article三丁目の夕日に出演の寅さん
三丁目の夕日第6集に寅さん、否、辰次郎さんがでている。辰次郎さんは、タバコ屋のおばさんのところに下宿することになるが、ある日、友人からもらったフグを自分で料理し、危うく命を取り留める。 おばあさんにうちに住めとすすめられる。 また、飲み屋で意気投合した自転車屋には、放浪生活を羨ましがられるが、すべては叶わぬこと。再び、放浪の生活に戻る。
View Article“商工春秋12月号”は?
四日市商工会議所様発行“商工春秋12月号”より。“清書七伊路盤(いろは)ひざくりげ弥次郎兵衛 喜多八” 歌川豊国(三代)筆 安政三年(1856)年版 今回は、四日市の風景でなく、四日市を舞台としたものを紹介する。 清書七伊路盤は、いろは47文字に題名の頭文字を合わせたシリーズ。...
View Article男はつらいよ“寅次郎相合い傘”上映
11月25日金曜日、“寅次郎相合い傘”を上映させていただきました。寒い中47名の皆さまにお集まりいただき感謝です。皆さんで一か所に集まり感動を共有することは、とても大切なことだと思っています。 早速、Tさんから感想をいただきました。ありがとうございました。 今回の「相合い傘」は、シリーズ第15作目で、昭和50年8月の公開。世の中が右肩上がりの景気にどんどん弾みがついてきた頃ですね。...
View Article“寅次郎相合い傘”感想2
Kさんからも感想をいただきました。ありがとうございました。 本当に久しぶりに観させていただきました。多分、上映時以来と思います。 久しぶりに観て感じたことは、なんと自分は涙腺が緩いのかと思いました。多分これは、作品が見事なためか、それとも単に自分が年寄りのため(その両方?)かもしれません。本当に何でもないシーンで、妙にウルッときてしまいました。...
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